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英語フレーズ

I’m fine, thank you. と You’re welcome. は使わない?「学校英語」と自然な英会話の違い

英語学習アプリや動画を見ていると、ときどきこんな説明を目にします。

“I’m fine, thank you.” は使わないほうがいい。

“You’re welcome.” も使わないほうがいい。

中には、「絶対に使ってはいけない」とかなり強く説明している教材もあります。

でも、これらの表現は本当に不自然なのでしょうか。

結論から言うと、どちらも正しい英語です。

問題なのは、表現そのものではなく、いつでも同じフレーズを機械的に使ってしまうことです。

今回は、I’m fine, thank you. と You’re welcome. がなぜ「使わないほうがいい」と言われることがあるのか、その理由と実際の使い分けを見ていきます。

I’m fine, thank you. は間違いではない

まず、次の会話は文法的にも意味的にもまったく問題ありません。

How are you?
元気ですか?
I’m fine, thank you.
元気です。ありがとう。

I’m fine, thank you. は、今でも普通に使える英語です。

では、なぜ「使わないほうがいい」と言われるのでしょうか。

少し教科書的に聞こえることがある

理由の一つは、I’m fine, thank you. が少し丁寧で、場合によっては教科書的に聞こえることがあるからです。

特にカジュアルな日常会話では、次のような表現もよく使われます。

I’m good, thanks.
元気だよ、ありがとう。
Pretty good. How about you?
けっこう元気だよ。あなたは?
I’m doing well, thanks.
元気にしています。ありがとう。

つまり、I’m fine, thank you. が間違いなのではなく、ほかにも自然な言い方がたくさんあるということです。

fine には少し微妙なニュアンスもある

fine は、文脈や言い方によって印象が変わる単語です。

たとえば、こんな会話があります。

Are you okay?
大丈夫?
I’m fine.
大丈夫だよ。

この I’m fine. は普通に「大丈夫」という意味ですが、言い方によっては、

「大丈夫だから、もういいよ」

という少し突き放した響きになることもあります。

そのため、fine はいつでも明るく元気な「絶好調」という意味ではないことは覚えておくとよいでしょう。

でも丁寧な場面では自然に使える

たとえばホテルや店、少し丁寧な会話では、

How are you today?
今日はお元気ですか?
I’m fine, thank you. And you?
元気です。ありがとうございます。あなたはいかがですか?

という会話はまったく不自然ではありません。

ですから、

I’m fine, thank you. は正しい。ただし、日常会話では I’m good, thanks. などもよく使われる。

と理解するのが実用的です。

You’re welcome. も今でも普通に使う

次に You’re welcome. を見てみましょう。

Thank you very much.
どうもありがとうございます。
You’re welcome.
どういたしまして。

これも完全に自然な英語です。

You’re welcome. は今でも普通に使われています。

ただし、カジュアルな会話では、ほかにもさまざまな返し方があります。

No problem.
大丈夫だよ。/気にしないで。
Of course.
もちろん。
My pleasure.
どういたしまして。/喜んで。
Anytime.
いつでもどうぞ。

つまり、問題は You’re welcome. を使うことではありません。

Thank you. と言われるたびに、必ず You’re welcome. としか返せない状態になってしまうことです。

日本語の「どういたしまして」と考えると分かりやすい

日本語で考えると、この違いはとても分かりやすくなります。

誰かに、

「ありがとうございます」

と言われたとき、毎回必ず、

「どういたしまして」

と返すでしょうか。

実際には、

  • いえいえ
  • 大丈夫ですよ
  • こちらこそ
  • とんでもないです
  • いいですよ

など、状況によっていろいろな返し方をします。

「どういたしまして」が間違っているわけではありません。

ただ、それしか使わないと少し不自然になることがあるのです。

You’re welcome. も、これとよく似ています。

学校英語の問題は「表現」ではなく「固定化」

日本の学校英語では、長いあいだ、

How are you?
I’m fine, thank you. And you?

という形を一つのセットとして覚えることが多くありました。

そのため、実際の気分に関係なく、How are you? と聞かれたら反射的に I’m fine, thank you. と答えるという癖がついてしまうことがあります。

しかし、本来はその日の状態によって答えが変わります。

Great!
すごく元気!
Pretty good.
けっこう元気。
Not bad.
悪くないよ。
I’m doing okay.
まあまあかな。
I’m a little tired.
ちょっと疲れているよ。
Could be better.
あまり調子はよくないかな。

大切なのは、暗記したフレーズをそのまま返すことではなく、自分の状態や場面に合った表現を選ぶことです。

表現ごとの違いを整理しよう

表現 自然さ・特徴
I’m fine, thank you. 正しい。やや丁寧で、場面によっては教科書的に聞こえることもある
I’m fine, thanks. 少し軽く、自然な言い方
I’m good, thanks. カジュアルな日常会話でよく使われる
Pretty good. カジュアルで自然
You’re welcome. 標準的で今でも普通に使える
No problem. カジュアル。「気にしないで」の感覚
Of course. 「もちろん」のニュアンス
My pleasure. 丁寧。「喜んで」のニュアンス
Anytime. 「いつでもどうぞ」と軽く返す表現

「ネイティブは使わない」は少し危険

英語学習では、ときどき、

「ネイティブはそんな表現を使わない」

「学校英語は間違っている」

と強く説明されることがあります。

しかし実際には、完全に間違っているのではなく、使用頻度や場面、語感の問題であることが少なくありません。

I’m fine, thank you. も You’re welcome. も、その典型です。

まとめ

I’m fine, thank you. も You’re welcome. も、正しい英語です。

「絶対に使ってはいけない」と覚える必要はありません。

大切なのは、

「使うな」ではなく、「それしか使えない状態にならない」

ということです。

英語には、同じ意味でも場面や相手との関係によって、さまざまな言い方があります。

一つの表現を「正しい・間違い」で判断するよりも、どんな場面で自然なのかを知ることが、実際に使える英語につながります。

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