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英語フレーズ

Don’t blow it. の意味は?『失敗するな』だけではない英語のニュアンス

ボウリングで11連続ストライク。

あと1投ストライクを出せば、300点のパーフェクトゲーム達成――。

そんな緊張する場面で、こんな英語が聞こえてきました。

Don’t blow it!
しくじるなよ!/ここで失敗するなよ!

blow といえば、まず「吹く」という意味を思い浮かべるかもしれません。

しかし blow it には、「大事なチャンスを台無しにする」「ここぞという場面で失敗する」という、とても口語的な使い方があります。

今回は Don’t blow it. の意味とニュアンス、そして似た表現 Don’t mess it up. との違いまで見ていきましょう。

Don’t blow it. の意味

Don’t blow it. は、自然な日本語にすると次のような意味になります。

  • 失敗するなよ
  • しくじるなよ
  • このチャンスを逃すなよ
  • ここまで来て台無しにするなよ

ポイントは、単なる「ミスをするな」ではないことです。

blow it には、すでに手にしているチャンスや、ここまで積み上げてきたものを自分の失敗によってダメにしてしまうというニュアンスがあります。

You’ve got one chance. Don’t blow it.
チャンスは一度きりだ。しくじるなよ。

ボウリングなら「最後の1投を外すな」

今回のように、ボウリングで11連続ストライクを出し、あと1投でパーフェクトゲームという状況を考えてみましょう。

One more strike for a perfect game. Don’t blow it!
あと1回ストライクでパーフェクトだ。ここでしくじるなよ!

この場合の it は、単なる「最後の1投」だけを指しているわけではありません。

「パーフェクトゲームを達成するチャンス」や「11投連続ストライクでここまで作ってきたゲーム全体」をまとめて it と捉えると分かりやすいでしょう。

つまり、

Don’t blow it!
=「ここまで来たんだから、最後で全部を台無しにするなよ!」

という感覚です。

blow なのに、なぜ「失敗する」?

blow の基本的な意味は「吹く」です。

The wind is blowing.
風が吹いている。

ところが口語では、blow + opportunity / chance / it の形で、「機会を台無しにする」「失敗する」という意味でも使われます。

I blew my chance.
せっかくのチャンスを逃してしまった。
I really like her. I don’t want to blow it.
彼女のことが本当に好きなんだ。この関係を台無しにしたくない。

このように blow it は、恋愛、仕事、試験、スポーツなど、「ここで成功したい」という大事な場面でよく使われます。

Don’t mess it up. との違い

Don’t blow it. によく似た表現に、

Don’t mess it up.
失敗するなよ。/ヘマするなよ。

があります。

どちらも日本語では「失敗するな」と訳せますが、ニュアンスには少し違いがあります。

表現 基本的なニュアンス 日本語の感覚
Don’t blow it. 大事なチャンスを失敗で台無しにしない ここぞという場面でしくじるな
Don’t mess it up. 物事を間違えたり、うまくできなくしたりしない ミスするな/ヘマするな

たとえば、ボウリングのパーフェクト目前なら、

Don’t mess it up!
ミスるなよ!

でも意味は通じます。

しかし、

Don’t blow it!
ここまで来たんだから、このチャンスを逃すなよ!

のほうが、「大きなチャンスが目の前にある」という状況をより強く感じさせます。

実際に本人へ言うとプレッシャーになることも

Don’t blow it! は自然な英語ですが、使う場面には少し注意が必要です。

パーフェクトゲームまであと1投という選手に向かって、

Don’t blow it!

と言えば、日本語でいえば、

「おい、絶対に外すなよ!」

と言うようなものです。

仲の良い友人同士なら冗談として成立しますが、本当に緊張している選手には、かなりプレッシャーをかける言葉にもなります。

No pressure! というジョーク

こんな緊張した場面では、英語で

No pressure!
プレッシャーなんてないからね!

と言うこともあります。

もちろん、本当に「プレッシャーがない」と言っているわけではありません。

パーフェクトまであと1投など、どう考えてもプレッシャーがかかっている場面だからこそ、あえて “No pressure!” と言うジョークです。

日本語なら、

「まあ、全然プレッシャーかかってないよね(笑)」

という感じでしょう。

励ましたいなら You’ve got this!

もしプレッシャーをかけるのではなく、純粋に応援したいなら、こちらの表現が使いやすいでしょう。

You’ve got this!
君ならできる!/いけるよ!

Don’t blow it! が「失敗するな」という失敗を意識させる言い方なのに対して、You’ve got this! は「あなたならできる」という成功を後押しする言い方です。

表現 ニュアンス
Don’t blow it! この大事なチャンスを台無しにするな
Don’t mess it up! ミスするな、ヘマするな
No pressure! プレッシャーないよ(笑)という冗談
You’ve got this! 君ならできる、いけるよ

まとめ

Don’t blow it. は、単純な「失敗するな」よりも、

「せっかくの大事なチャンスを、自分のミスで台無しにするな」

というニュアンスを持つ表現です。

ボウリングで11連続ストライク、あと1投でパーフェクトという場面なら、まさにぴったりの表現です。

Don’t blow it!
ここまで来たんだから、しくじるなよ!

ただし、本人に直接言うとプレッシャーを与える場合もあります。

応援するなら You’ve got this!、冗談なら No pressure! など、場面によって使い分けると英語らしい表現になります。

英語の表現は、日本語訳だけを覚えるよりも、「どんな場面でその言葉が出てくるのか」と一緒に覚えると、ぐっと使いやすくなります。

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