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英語の使い分け

英語で「始まる」はstartだけじゃない ― begin・open・kick off などの使い分け

英語で「始まる」と言いたいとき、まず思い浮かぶのはstartではないでしょうか。

startは幅広い場面で使える基本的な動詞ですが、英語にはほかにも「始まる」「開始する」を表す言葉があります。

たとえば、サッカーのニュースでは、試合や大会の始まりを表すために、次のような表現が使われます。

  • begin
  • open
  • kick off
  • get underway
  • launch
  • commence

どれも日本語では「始まる」「始める」と訳せますが、それぞれに向いている場面や文章の雰囲気が異なります。

この記事では、startを含む7つの表現の違いを、例文とともに確認していきます。

「始まる」を表す英語の違い

表現 中心となるイメージ よく使う場面
start 一般的に始まる・始める 会話、仕事、試合、機械など
begin ある出来事や過程が始まる 説明文、物語、式典など
open 大会や催しが幕を開ける 大会、式典、イベントなど
kick off 勢いよく活動が始まる サッカー、会議、イベントなど
get underway 予定されていたことが動き出す 大会、会議、工事、計画など
launch 新しいものを正式に立ち上げる 商品、サービス、企画など
commence 正式に開始する 公式案内、式典、契約文書など

まずは、次のように整理すると分かりやすいでしょう。

  • 迷ったら、幅広く使えるstart
  • 少し落ち着いた文章ならbegin
  • 大会の「開幕」ならopen
  • サッカーらしく言うならkick off
  • 本格的に動き出すならget underway
  • 新しい企画を立ち上げるならlaunch
  • 公式で硬い表現ならcommence

start:もっとも一般的な「始まる」

startは、「始まる」「始める」を表す、もっとも一般的で使いやすい動詞です。

会話でも文章でも使え、試合、会議、仕事、勉強、機械など、幅広いものの始まりを表せます。

The match started at five.

その試合は5時に始まりました。

ポイント
試合や会議などが、ある時刻に始まったことを表す基本的な使い方です。

She started a new job last week.

彼女は先週、新しい仕事を始めました。

ポイント
startは、自分が何かを「始める」という他動詞としても使えます。

迷ったときは、まずstartを選べば、大きく不自然になることは多くありません。

begin:少し落ち着いた「始まる」

beginも、「始まる」「始める」を表す基本的な動詞です。

startと意味が重なる場面は多いものの、beginには少し落ち着いた、文章向きの響きがあります。

The ceremony began with a short speech.

式典は短いスピーチで始まりました。

ポイント
式典や物語など、まとまりのある出来事の始まりを表すときに自然です。

The story begins in a small town.

その物語は、小さな町から始まります。

ポイント
物語や説明の始まりには、beginがよく合います。

startとbeginの違い

startとbeginは、多くの場面で置き換えられます。

表現 特徴 例
start 日常的で、使える範囲が広い The meeting started at nine.
begin 少し落ち着いた、文章的な響き The meeting began at nine.

ただし、機械や乗り物を動かす場合は、通常startを使います。

I couldn’t start the car.

車のエンジンをかけられませんでした。

ポイント
車や機械を作動させる意味では、通常beginではなくstartを使います。

open:大会やイベントが幕を開ける

openは「開く」という意味でよく知られています。

大会、式典、イベントなどについて使うと、「開幕する」「幕を開ける」という意味になります。

The tournament opened with a colorful ceremony.

大会は華やかな式典で幕を開けました。

ポイント
open with+名詞で、「〜によって幕を開ける」と表せます。

The festival opens on Friday.

その祭典は金曜日に開幕します。

ポイント
大会や展示会などの開催が始まることを表す場合にも使えます。

kick off:勢いよく始まる

kick offは、もともとサッカーなどの試合が「キックオフする」という意味です。

そこから意味が広がり、会議、イベント、キャンペーンなどが「始まる」「始める」という意味でも使われます。

The match kicked off at seven.

試合は7時にキックオフしました。

ポイント
サッカーの試合が始まる場面では、startより競技らしい表現になります。

We kicked off the meeting with introductions.

私たちは自己紹介から会議を始めました。

ポイント
スポーツ以外では、少し活気のある、くだけた「開始する」という印象があります。

get underway:いよいよ動き出す

get underwayは、「始まる」「進行し始める」「本格的に動き出す」という意味です。

予定されていた大会、会議、工事などが、実際に始動したことを表すときによく使われます。

The conference got underway at ten.

会議は10時に始まりました。

ポイント
準備段階を終え、予定されていた活動が実際に動き出したイメージです。

The tournament is now underway.

大会は現在、開催中です。

ポイント
be underwayは、「すでに始まり、現在進行している」という状態を表します。

open・kick off・get underwayの違い

大会やイベントの始まりには、3つの表現を使えますが、注目する点が異なります。

表現 注目する点 日本語のイメージ
open 催しの幕が開くこと 開幕する
kick off 活動が勢いよく始まること スタートを切る
get underway 予定されていた活動が実際に動き出すこと いよいよ始動する

launch:新しいものを正式に立ち上げる

launchは、商品、サービス、計画、キャンペーンなどを「開始する」「立ち上げる」ときに使います。

単に時間になって始まるのではなく、新しいものを世の中へ送り出すイメージがあります。

The company launched a new service.

その会社は新しいサービスを開始しました。

ポイント
商品やサービスを正式に提供し始める場合は、launchが自然です。

They launched a campaign to support young athletes.

彼らは若い選手を支援するキャンペーンを開始しました。

ポイント
新しい企画を正式に動かし始める場面にも使われます。

commence:正式で硬い「開始する」

commenceは、「始まる」「開始する」を表すフォーマルな動詞です。

日常会話ではあまり使われず、公式案内、式典、契約書などで見かけます。

The ceremony will commence at noon.

式典は正午に開始されます。

ポイント
公式な案内やアナウンスに適した、硬く改まった表現です。

Construction will commence next month.

工事は来月開始されます。

ポイント
工事や正式な事業の開始を告知する文章にも使われます。

launchとcommenceの違い

表現 中心となる意味 代表的な対象
launch 新しいものを立ち上げて世に出す 商品、サービス、企画、キャンペーン
commence 予定された活動を正式に開始する 式典、工事、業務、契約期間

ミニクイズ:場面に合う「始まる」を選ぼう

次の英文の空欄に入る表現を考えてみましょう。

start / begin / open / kick off / get underway / launch / commenceから選び、必要に応じて文に合う形に変えてください。

英文の直下には和訳が表示されています。空欄にマウスを重ねると、答えとポイントが表示されます。スマートフォンでは空欄をタップしてください。

The meeting at nine.

和訳
会議は9時に始まりました。

ポイント
一般的な会議の開始なので、もっとも幅広く使えるstartが自然です。

The story in a quiet village.

和訳
その物語は静かな村から始まります。

ポイント
物語の始まりには、少し文章的なbeginがよく合います。

The festival with fireworks.

和訳
その祭典は花火で幕を開けました。

ポイント
催しが「幕を開ける」という意味なので、openが適しています。

The match at seven.

和訳
試合は7時にキックオフしました。

ポイント
サッカーの試合が始まる場面では、kick offが自然です。

The conference at ten.

和訳
会議は10時に本格的に始まりました。

ポイント
予定されていた活動が実際に動き出す場合は、get underwayを使えます。

The company a new service.

和訳
その会社は新しいサービスを開始しました。

ポイント
新しいサービスを正式に提供し始める場合は、launchが適しています。

The ceremony will at noon.

和訳
式典は正午に開始されます。

ポイント
公式で改まった開始の案内なので、フォーマルなcommenceが適しています。

まとめ

英語で「始まる」「始める」と言うときは、対象や文章の雰囲気に合わせて表現を選びます。

  • start:もっとも一般的で、幅広く使える
  • begin:少し落ち着いた、文章的な響き
  • open:大会やイベントが幕を開ける
  • kick off:試合や活動が勢いよく始まる
  • get underway:予定された活動が本格的に動き出す
  • launch:新しい商品や企画を正式に立ち上げる
  • commence:公式でフォーマルに開始する

迷ったときは、まずstartを使えばよいでしょう。

そのうえで、「開幕する」「いよいよ動き出す」「新しいものを立ち上げる」など、始まり方の違いを表したいときに、ほかの表現を選ぶと自然です。

ニュースやスポーツの記事を読むときにも、どの「始まる」が使われているかに注目すると、それぞれのニュアンスがつかみやすくなります。

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