日本語の「選ぶ」は、日常のさまざまな場面で使います。
「好きな服を選ぶ」「候補の中から最適なものを選ぶ」「選挙で代表者を選ぶ」など、同じ「選ぶ」でも、選び方や場面は少しずつ違います。
英語では、代表的な単語として choose、select、elect があります。
どれも「選ぶ」と訳されますが、使われる場面やニュアンスは同じではありません。
今回は、choose・select・elect の違いを、例文とともに整理してみましょう。
まずは3語の違いをざっくり確認
| 単語 | 中心となる意味 | イメージ |
|---|---|---|
| choose | 自由に選ぶ | もっとも一般的な「選ぶ」 |
| select | 条件を比べて選び出す | 慎重に・適切なものを選ぶ |
| elect | 投票などで人を選ぶ | 役職・代表者を選出する |
まずは、次のように覚えておくとわかりやすいでしょう。
choose = 普通に「選ぶ」
select = 比較・検討して「選び出す」
elect = 投票などで人を「選出する」
choose ― もっとも一般的な「選ぶ」
choose は、3語の中でもっとも幅広く使える「選ぶ」です。
複数の選択肢の中から、自分の好み・判断・意思によって一つを決めるときに使います。
Choose the color you like best.
訳:いちばん好きな色を選んでください。
自分の好みによって自由に選ぶので、一般的な choose が自然です。
She chose a blue dress.
訳:彼女は青いドレスを選びました。
いくつかの候補の中から、自分の判断で一つを決めています。
You can choose any seat you like.
訳:好きな席をどれでも選べます。
日常的な選択を表す場合は、まず choose を考えるとよいでしょう。
choose の過去形は chose
choose は不規則動詞です。
choose → chose → chosen
と変化します。
I chose this one because it was cheaper.
訳:こちらのほうが安かったので、私はこれを選びました。
chose は choose の過去形です。
choose to ~ で「~することを選ぶ」
choose は、物だけでなく行動を選ぶ場合にも使えます。
She chose to stay at home.
訳:彼女は家にいることを選びました。
choose to + 動詞 で「~することを選ぶ」「自分の意思で~することにする」という意味になります。
select ― 条件を比べて「選び出す」
select も「選ぶ」という意味ですが、choose よりも、いくつかの候補を比較・検討し、その中から適切なものを選び出すという感覚があります。
また、choose より少し硬めで、案内文・機械の操作・ビジネスなどでもよく使われます。
Please select one of the following options.
訳:次の選択肢から一つ選んでください。
画面やフォームなどで、提示された候補から一つを指定する場面では select がよく使われます。
We selected the best candidate for the job.
訳:私たちはその仕事に最適な候補者を選びました。
複数の候補者を比較し、条件に合う人を慎重に選んだことを表しています。
Ten students were selected for the program.
訳:そのプログラムには10人の生徒が選ばれました。
一定の基準によって選考されたニュアンスがあるので selected が自然です。
パソコンやスマートフォンでも select
select は、パソコンやスマートフォンの操作でもよく見かけます。
Select a file from the list.
訳:一覧からファイルを選択してください。
画面上の項目を「選択する」という場合、select が非常によく使われます。
日本語のコンピューター用語「選択する」に近い感覚です。
choose と select はどう違う?
choose と select は、どちらも幅広く「選ぶ」と訳せます。
実際には置き換えられる場合もありますが、基本的なニュアンスには違いがあります。
Choose your favorite dessert.
訳:好きなデザートを選んでください。
自分の好みで自由に選ぶので choose が自然です。
The judges selected three winners.
訳:審査員は3人の受賞者を選びました。
審査基準に基づいて候補者を比較し、選び出しているので select がよく合います。
つまり、
choose → 自分の意思や好みで選ぶ
select → 条件や基準をもとに選び出す
という違いを意識するとわかりやすくなります。
elect ― 投票などで人を「選出する」
elect は、choose や select とは使われる場面がかなり異なります。
主に、選挙や投票などによって、誰かを役職や代表者に選ぶ場合に使います。
日本語では「選ぶ」よりも、「選出する」「選任する」「当選させる」などと訳すと自然なことが多い単語です。
They elected her president.
訳:彼らは彼女を会長に選びました。
投票などによって人を役職に選んでいるので elect が使われています。
He was elected mayor.
訳:彼は市長に選ばれました。
be elected + 役職 で「~に選出される」という意味になります。
The members elected a new leader.
訳:メンバーたちは新しいリーダーを選出しました。
集団が投票などによって代表者を決める場面なので elect が自然です。
election との関係
elect と一緒に覚えておきたいのが、名詞の election です。
election は「選挙」という意味です。
She won the election.
訳:彼女は選挙に勝ちました。
elect =「選出する」、election =「選挙」と関連づけると覚えやすくなります。
select と elect はどう違う?
select と elect は、どちらも人を選ぶ場面で使うことがあります。
しかし、選び方が違います。
The committee selected her for the position.
訳:委員会は彼女をその役職に選びました。
候補者の能力や条件などを検討して選んだ場合には select が使えます。
The members elected her president.
訳:メンバーたちは彼女を会長に選出しました。
投票によって役職に選んだ場合は elect が自然です。
簡単にいえば、
select → 条件や審査で選ぶ
elect → 投票で選ぶ
と考えると違いをつかみやすくなります。
elect にも「~することを選ぶ」という使い方がある
elect には、少し硬い表現ですが、「自分の意思で~することを選ぶ」という使い方もあります。
He elected to remain silent.
訳:彼は黙っていることを選びました。
elect to ~ で「~することを選択する」という意味になります。ただし、日常会話では choose to ~ のほうが一般的です。
まずは elect = 投票で人を選出する という中心的な意味を覚えておけばよいでしょう。
「どれにする?」ならどれを使う?
日常会話で「どれを選ぶ?」「どれにする?」と言いたい場合は、普通は choose を使います。
Which one would you choose?
訳:あなたならどれを選びますか。
自分の好みや判断で選ぶ、ごく一般的な場面なので choose が自然です。
select を使うと、候補の中から条件に合うものを選択するような、少し事務的・形式的な響きになります。
elect は、普通の買い物などで物を選ぶ意味には使いません。
3語の使い分けをもう一度整理
| こんなとき | 使う単語 | 例 |
|---|---|---|
| 好きな色を選ぶ | choose | choose a color |
| 好きなものを選ぶ | choose | choose your favorite |
| 候補から選び出す | select | select a candidate |
| 画面上の項目を選択する | select | select an option |
| 代表者を投票で選ぶ | elect | elect a leader |
| 市長に選出する | elect | elect someone mayor |
ミニクイズ
次の( )に入るもっとも自然な単語を、choose・select・elect から選んでみましょう。
Q1. You can any color you like.
訳:好きな色をどれでも選べます。
解説:自分の好みで自由に選ぶ、ごく一般的な「選ぶ」なので choose が自然です。
Q2. Please one option from the menu.
訳:メニューから一つの選択肢を選んでください。
解説:提示された項目の中から一つを指定するので select がよく使われます。
Q3. The citizens her mayor.
訳:市民は彼女を市長に選びました。
解説:投票によって人を役職に選出しているので elect を使います。過去形なので elected です。
Q4. She the red bag.
訳:彼女は赤いバッグを選びました。
解説:自分の判断や好みで物を選んでいるので choose が自然です。過去形は chose です。
Q5. The judges three winners.
訳:審査員は3人の受賞者を選びました。
解説:審査基準に基づいて候補者の中から選び出しているので select が適しています。
Q6. He was president of the club.
訳:彼はクラブの会長に選ばれました。
解説:メンバーの投票などによって役職に選出されたことを表すので elected が自然です。
まとめ
「選ぶ」を表す choose・select・elect は、どのような方法で選ぶのかに注目すると使い分けやすくなります。
- choose = 自分の好みや判断で一般的に「選ぶ」
- select = 条件や基準をもとに候補から「選び出す」
- elect = 投票などによって人を役職に「選出する」
日常会話で単純に「これを選ぶ」「どれにする?」と言うなら、まず choose を使えばよいでしょう。
候補を比較・審査して適切なものを選ぶなら select、選挙や投票で代表者を決めるなら elect が自然です。
choose = 普通に選ぶ
select = 選び出す
elect = 投票で選出する
この3つの違いを押さえておけば、日本語の「選ぶ」を場面に応じて自然に使い分けられるようになります。