Learn English Little by Little

英語の使い分け

luck・chance・fortune の違い ―「運」の英語表現を使い分けよう

日本語の「運」は、日常会話でとてもよく使う言葉です。

「今日は運がいい」「運よく助かった」「偶然出会った」「幸運に恵まれた」など、ひと口に「運」といっても、表している内容は少しずつ違います。

英語では、代表的な単語として luck、chance、fortune があります。

どれも「運」や「幸運」に関係しますが、使われる場面やニュアンスは同じではありません。

今回は、luck・chance・fortune の違いを、例文とともに整理してみましょう。

まずは3語の違いをざっくり確認

単語 中心となる意味 イメージ
luck 良い運・悪い運 結果を左右する「運」そのもの
chance 偶然、巡り合わせ たまたま起こること
fortune 幸運、運命、財産 大きな巡り合わせ・恵まれた運

まずは、次のように覚えておくとわかりやすいでしょう。

luck = 良い・悪いを含めた「運」
chance = 偶然・たまたまの巡り合わせ
fortune = 大きな幸運・運命的な巡り合わせ

luck ― もっとも一般的な「運」

luck は、日本語の「運」にもっとも近く、日常会話でも非常によく使われる単語です。

自分では完全にコントロールできない出来事について、「運がよかった」「運が悪かった」と言うときに使います。

I had good luck today.

訳:今日は運がよかったです。

良い結果に恵まれたことを、一般的な「運」として表しているので luck が自然です。

It was just bad luck.

訳:単に運が悪かっただけです。

good luck が「幸運」、bad luck が「不運」です。

With a little luck, we’ll arrive on time.

訳:少し運がよければ、時間どおりに到着できるでしょう。

with a little luck で「少し運がよければ」という意味になります。

Good luck! は「がんばって」「幸運を祈るよ」

luck を使った非常によく知られた表現が Good luck! です。

Good luck on your exam!

訳:試験、がんばってね。

直訳すれば「幸運を祈ります」ですが、日本語では「がんばって」「うまくいくといいね」などと訳すと自然です。

luck は基本的に数えない名詞

luck は通常、不可算名詞として使われます。

そのため、一般的な意味で「一つの運」というように a luck とすることは普通ありません。

good luck、bad luck、a bit of luck などの形で使います。

chance ―「偶然・たまたま」の巡り合わせ

chance は、「偶然」「たまたま起こること」という意味で使われます。

luck が「運が良い・悪い」という結果に注目するのに対して、chance は偶然そのものに注目します。

We met by chance.

訳:私たちは偶然会いました。

by chance は「偶然に」「たまたま」という非常によく使われる表現です。

I found the book by chance.

訳:私はその本を偶然見つけました。

探していた結果ではなく、たまたま見つけたことを表しています。

It happened purely by chance.

訳:それはまったくの偶然で起こりました。

意図や計画ではなく、偶然に起きたことを強調しています。

chance には「可能性」「機会」の意味もある

chance は「運・偶然」だけでなく、「可能性」や「機会」という意味でも非常によく使われます。

There is a good chance of rain tomorrow.

訳:明日は雨が降る可能性が高いです。

ここでの chance は「偶然」ではなく、「可能性」という意味です。

I had a chance to talk with her.

訳:私は彼女と話す機会がありました。

have a chance to ~ で「~する機会がある」という意味になります。

このように、chance は文脈によって「偶然」「可能性」「機会」と意味が変わるので注意しましょう。

luck と chance はどう違う?

luck と chance は、どちらも偶然の出来事に関係しますが、注目しているところが違います。

It was good luck that we found a taxi.

訳:タクシーが見つかったのは運がよかったです。

タクシーが見つかった結果を「幸運だった」と評価しているので luck を使います。

We found the taxi by chance.

訳:私たちは偶然そのタクシーを見つけました。

良い・悪いという評価ではなく、「たまたま見つけた」ことに注目しているので chance が自然です。

つまり、

luck → その結果が幸運か不運か
chance → 偶然に起こったかどうか

という違いがあります。

fortune ― 大きな「幸運・運命」

fortune も「運」「幸運」という意味を持ちますが、luck よりも少し硬く、大きな巡り合わせや運命的な幸運を表すことがあります。

She had the good fortune to meet him.

訳:彼女は幸運にも彼に出会うことができました。

have the good fortune to ~ で「幸運にも~する」という意味になります。

By good fortune, everyone survived.

訳:幸運にも、全員が助かりました。

重大な出来事の中で幸運な結果に恵まれた、というニュアンスがあります。

fortune には「財産」という意味もある

fortune には、「運」とは別に大きな財産という意味があります。

He made a fortune in business.

訳:彼は事業で大金を稼ぎました。

make a fortune は「大金を稼ぐ」「財産を築く」という意味の定番表現です。

She inherited a large fortune.

訳:彼女は莫大な財産を相続しました。

ここでの fortune は「幸運」ではなく、「財産」です。

つまり、fortune は文脈によって「幸運・運命」と「財産」という大きく異なる意味を持ちます。

luck と fortune はどう違う?

luck と fortune は、どちらも「運」「幸運」と訳せます。

ただし、日常会話で普通に「運がいい」「運が悪い」と言うなら luck がもっとも自然です。

I had good luck today.

訳:今日は運がよかったです。

日常的な出来事についての「運」なので luck が自然です。

He had the good fortune to escape unharmed.

訳:彼は幸運にも無傷で逃れることができました。

重大な出来事の中で、大きな幸運に恵まれたニュアンスがあります。

簡単にいえば、

luck → 日常的な「運」
fortune → より大きな「幸運・運命的な巡り合わせ」

と考えるとわかりやすいでしょう。

fortunate と lucky の違いも覚えておこう

fortune から派生した形容詞が fortunate です。

fortunate も lucky も「幸運な」という意味ですが、fortunate のほうがやや硬い表現です。

I was lucky to find my keys.

訳:運よく鍵を見つけました。

日常会話では lucky が非常によく使われます。

We were fortunate to avoid serious injury.

訳:幸い、私たちは大けがを免れました。

fortunate は少し改まった場面や文章でも使いやすい表現です。

3語の使い分けをもう一度整理

こんなとき 使う単語 例
運がいい luck good luck
運が悪い luck bad luck
偶然会う chance meet by chance
偶然見つける chance find by chance
大きな幸運に恵まれる fortune good fortune
幸運にも~する fortune have the good fortune to ~
大金を稼ぐ fortune make a fortune

ミニクイズ

次の(   )に入るもっとも自然な単語を、luck・chance・fortune から選んでみましょう。

Q1. With a little , we’ll catch the train.

訳:少し運がよければ、その電車に間に合うでしょう。

解説:結果がうまくいくかどうかという一般的な「運」を表しているので luck が自然です。

Q2. We met completely by .

訳:私たちはまったく偶然に出会いました。

解説:by chance は「偶然に」「たまたま」という定番表現です。

Q3. She had the good to meet a wonderful teacher.

訳:彼女は幸運にも、すばらしい先生に出会うことができました。

解説:have the good fortune to ~ で「幸運にも~する」という意味になります。

Q4. It was just bad .

訳:単に運が悪かっただけです。

解説:「不運」は bad luck と表すので luck が適しています。

Q5. I found this old photograph by .

訳:私はこの古い写真を偶然見つけました。

解説:意図せず、たまたま見つけたことを表しているので chance を使います。

Q6. He made a in the technology business.

訳:彼はテクノロジー事業で大金を稼ぎました。

解説:make a fortune は「大金を稼ぐ」「財産を築く」という定番表現です。ここでは「運」という意味ではありません。

まとめ

「運」に関係する luck・chance・fortune は、何に注目しているかを考えると使い分けやすくなります。

  • luck = 良い・悪いを含めた一般的な「運」
  • chance = 意図せず起こる「偶然・巡り合わせ」
  • fortune = 大きな「幸運・運命的な巡り合わせ」、または「財産」

日常会話で「運がいい」「運が悪い」と言うなら、まず luck を使えばよいでしょう。

「偶然に」「たまたま」という場合は chance、「大きな幸運に恵まれる」というニュアンスなら fortune が使われます。

luck = 運がいい・悪い
chance = たまたま・偶然
fortune = 大きな幸運・運命、または財産

この3つの違いを押さえておけば、日本語の「運」に関係する表現を英語でより自然に使い分けられるようになります。

関連記事

PAGE TOP
目次