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英語の使い分け

accuse・sue・prosecute の違い ―「訴える」の英語表現を使い分けよう

日本語では「彼を訴える」「犯罪を犯したと訴える」「裁判で訴える」など、さまざまな場面で「訴える」という言葉を使います。

英語では、こうした場面によって accuse、sue、prosecute などを使い分けます。

この3語はどれも「訴える」に関係していますが、実際には意味がかなり違います。

今回は、accuse・sue・prosecute の違いを、例文とともに整理してみましょう。

まずは3語の違いをざっくり確認

単語 中心となる意味 イメージ
accuse 人を非難する、罪を犯したと主張する 「あなたがやった」と責める
sue 裁判所に訴える 民事裁判を起こす
prosecute 犯罪について起訴・訴追する 刑事事件として裁く

まずは、次のように覚えておくとわかりやすいでしょう。

accuse =「あなたがやった」と責める
sue = 民事裁判で訴える
prosecute = 刑事事件として起訴・訴追する

accuse ― 人を「非難する・告発する」

accuse は、誰かが悪いことをしたと主張したり、その人を責めたりするときに使います。

日本語では「非難する」「告発する」「~したと責める」などと訳すと自然な場合が多い単語です。

She accused him of lying.

訳:彼女は彼が嘘をついたと非難しました。

相手が嘘をついたと主張して責めているので accuse を使います。

He was accused of stealing the money.

訳:彼はそのお金を盗んだと疑われ、告発されました。

be accused of ~ で「~したとして非難される・告発される」という意味になります。

accuse A of B の形を覚えよう

accuse は、次の形でよく使われます。

accuse A of B
AをBのことで非難する、AがBをしたと訴える

They accused him of cheating.

訳:彼らは彼が不正をしたと非難しました。

of の後には、名詞や動名詞が続きます。accuse someone of doing something は非常によく使われる形です。

ただし、accuse はそれだけで「裁判を起こす」という意味ではありません。

誰かを犯罪者だと非難したからといって、必ずしも実際に裁判になっているとは限らない点が重要です。

sue ― 民事裁判で「訴える」

sue は、損害賠償などを求めて裁判所に訴えを起こすときに使います。

特に、個人や会社などが相手に対して起こす民事訴訟でよく使われる単語です。

She sued the company for damages.

訳:彼女は損害賠償を求めてその会社を訴えました。

損害を受けた人が会社を相手に民事裁判を起こしているので sue が自然です。

He threatened to sue the newspaper.

訳:彼はその新聞社を訴えると警告しました。

sue + 人・会社 で「~を訴える」と表すことができます。

sue someone for ~

sue は、次のような形でよく使われます。

sue someone for ~
~を理由に誰かを訴える

He sued his employer for discrimination.

訳:彼は差別を理由に雇用主を訴えました。

何を理由に訴えたのかを表すときに for を使うことがあります。

They sued the manufacturer for $1 million.

訳:彼らは100万ドルを求めてそのメーカーを訴えました。

求める損害賠償額を for の後に置くこともできます。

prosecute ― 刑事事件として「起訴・訴追する」

prosecute は、犯罪を犯したとされる人を刑事事件として起訴・訴追するときに使います。

sue と大きく違うのは、個人同士の争いではなく、検察などの公的な機関が犯罪について法的手続きを進める場面で使われることです。

The authorities decided to prosecute him.

訳:当局は彼を起訴することを決めました。

犯罪について刑事手続きを進めるので prosecute が使われています。

He was prosecuted for fraud.

訳:彼は詐欺の罪で起訴されました。

be prosecuted for ~ で「~の罪で起訴・訴追される」という意味になります。

prosecutor は「検察官」

prosecute と一緒に覚えておきたいのが prosecutor です。

prosecutor は「検察官」を意味します。

The prosecutor presented new evidence.

訳:検察官は新しい証拠を提示しました。

prosecute が「起訴・訴追する」、prosecutor が「検察官」と関連づけて覚えるとわかりやすくなります。

accuse と prosecute はどう違う?

accuse と prosecute は、どちらも犯罪に関係する場面で使われることがありますが、意味は異なります。

She accused him of theft.

訳:彼女は彼が窃盗をしたと訴えました。

彼が盗んだと主張している段階なので accuse を使います。

He was prosecuted for theft.

訳:彼は窃盗の罪で起訴されました。

実際に刑事事件として法的手続きが進められているので prosecute が使われています。

つまり、

accuse →「あなたがやった」と主張する
prosecute → 犯罪として正式に法的手続きを進める

という違いがあります。

sue と prosecute はどう違う?

sue と prosecute は、どちらも裁判に関係するため混同しやすい単語です。

ポイントは、民事事件か刑事事件かです。

The customer sued the company.

訳:その顧客は会社を訴えました。

個人が会社を相手に民事上の責任を求めているので sue を使います。

The state prosecuted him for the crime.

訳:州はその犯罪について彼を起訴しました。

犯罪について公的機関が刑事手続きを行っているので prosecute が使われています。

sue = 民事
prosecute = 刑事

という区別を覚えておくと、非常にわかりやすくなります。

同じ事件で sue と prosecute の両方が起こることもある

一つの出来事について、prosecute と sue の両方が関係することもあります。

たとえば、ある人が犯罪を犯して誰かに損害を与えた場合を考えてみましょう。

犯罪については、検察などがその人を prosecute することがあります。

一方、被害を受けた人は、損害賠償を求めてその人を sue することがあります。

He was prosecuted for the crime, and the victim also sued him for damages.

訳:彼はその犯罪で起訴され、被害者からも損害賠償を求めて訴えられました。

prosecute は刑事手続き、sue は被害者が損害賠償などを求める民事手続きです。

この違いを理解すると、ニュースなどに出てくる英語も読みやすくなります。

3語の使い分けをもう一度整理

こんなとき 使う単語 例
嘘をついたと非難する accuse accuse him of lying
窃盗をしたと告発する accuse accuse him of theft
会社を訴える sue sue the company
損害賠償を求めて訴える sue sue for damages
犯罪者を起訴する prosecute prosecute the suspect
詐欺の罪で起訴する prosecute prosecute someone for fraud

ミニクイズ

次の(   )に入るもっとも自然な単語を、accuse・sue・prosecute から選んでみましょう。

Q1. She him of lying.

訳:彼女は彼が嘘をついたと非難しました。

解説:相手が悪いことをしたと主張して非難しているので accuse を使います。過去形なので accused です。

Q2. He decided to the company for damages.

訳:彼は損害賠償を求めてその会社を訴えることにしました。

解説:損害賠償を求めて民事裁判を起こすので sue が自然です。

Q3. The authorities decided to him for fraud.

訳:当局は彼を詐欺の罪で起訴することを決めました。

解説:犯罪について刑事事件として法的手続きを進めるので prosecute を使います。

Q4. They her of stealing the money.

訳:彼らは彼女がお金を盗んだと非難しました。

解説:accuse someone of ~ で「誰かが~したと非難する・告発する」という意味になります。

Q5. The customer the manufacturer.

訳:その顧客はメーカーを訴えました。

解説:顧客がメーカーに対して民事上の訴えを起こしているので sue を使います。過去形は sued です。

Q6. He was for the crime.

訳:彼はその犯罪で起訴されました。

解説:刑事事件として起訴・訴追されたことを表すので prosecuted が適しています。

まとめ

「訴える」に関係する accuse・sue・prosecute は、誰が何をするのかに注目すると違いがわかりやすくなります。

  • accuse = 誰かが悪いことをしたと非難・告発する
  • sue = 損害賠償などを求めて民事裁判を起こす
  • prosecute = 犯罪について刑事事件として起訴・訴追する

誰かに「あなたがやった」と言う段階なら accuse、個人や会社を相手に裁判を起こすなら sue、犯罪について検察などが刑事手続きを進めるなら prosecute と考えるとよいでしょう。

accuse = 責める・告発する
sue = 民事で訴える
prosecute = 刑事で起訴・訴追する

この3つの違いを押さえておけば、日本語の「訴える」を英語でより正確に使い分けられるようになります。

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