日本語の「恐ろしい」「怖い」は、さまざまな場面で使われます。
「恐ろしい映画」「恐ろしい事故」「怖くて不安な気持ち」など、日本語では同じような言葉で表せますが、英語では意味によって使い分けが必要です。
代表的な単語として、frightening、fearful、terrifying があります。
ただし、この3語の中で fearful だけは少し性格が違います。
frightening と terrifying は、主に「人を怖がらせるもの」を表しますが、fearful は「本人が恐れている」という意味で使われることが多いからです。
今回は、frightening・fearful・terrifying の違いを、例文とともに整理してみましょう。
まずは3語の違いをざっくり確認
| 単語 | 中心となる意味 | イメージ |
|---|---|---|
| frightening | 人を怖がらせる、恐ろしい | 見聞きすると「怖い」と感じる |
| fearful | 恐れている、不安な | 本人が恐怖を感じている |
| terrifying | 非常に恐ろしい | 恐怖で震えるほど怖い |
まずは、次のように覚えておくとわかりやすいでしょう。
frightening = 怖がらせるような
fearful = 怖がっている・不安な
terrifying = ものすごく恐ろしい
frightening ― 人を怖がらせる「恐ろしい」
frightening は、人に恐怖を感じさせるものについて使います。
映画・出来事・音・経験などを見聞きして、「怖い」「恐ろしい」と感じる場合に幅広く使える表現です。
It was a frightening experience.
訳:それは恐ろしい経験でした。
その経験が人に恐怖を感じさせるものだったので frightening が自然です。
That movie was really frightening.
訳:その映画は本当に怖かったです。
映画を見る人を怖がらせるので frightening を使います。
We heard a frightening noise outside.
訳:私たちは外から恐ろしい音を聞きました。
聞いた人に恐怖を感じさせる音を表しています。
frightened との違いにも注意
frightening とよく似た単語に frightened があります。
frightening は「怖がらせる側」、frightened は「怖がっている側」を表します。
The movie was frightening.
訳:その映画は恐ろしかったです。
映画が恐怖を与える側なので frightening です。
I was frightened by the movie.
訳:私はその映画を見て怖くなりました。
恐怖を感じた人について述べているので frightened を使います。
frightening = 怖がらせる
frightened = 怖がっている
と区別するとわかりやすいでしょう。
fearful ― 基本は「恐れている・不安な」
fearful は、日本語で「恐ろしい」と訳される場合もありますが、現代英語では「恐れている」「不安を感じている」という意味でよく使われます。
つまり、frightening や terrifying のように「相手を怖がらせるもの」というより、恐怖を感じている人の状態を表すことが多い単語です。
She was fearful of the dark.
訳:彼女は暗闇を怖がっていました。
本人が暗闇に恐怖を感じているので fearful が使われています。
He was fearful that he might lose his job.
訳:彼は仕事を失うのではないかと不安に思っていました。
fearful that ~ で「~ではないかと恐れている」という意味になります。
The child looked fearful.
訳:その子どもは怖がっているように見えました。
子どもの表情や様子に恐怖が表れていることを示しています。
fearful of ~ で「~を恐れている」
fearful は、fearful of ~ の形でよく使われます。
Many people are fearful of change.
訳:多くの人は変化を恐れています。
変化そのものが「恐ろしい」と言っているのではなく、人々が変化を恐れているという意味です。
この使い方では、afraid of ~ に近い意味になります。
fearful にも「恐ろしい」という意味はある?
fearful には、「恐ろしい」「ひどい」という意味で使われることもあります。
A fearful storm swept across the coast.
訳:恐ろしい嵐が海岸を襲いました。
この fearful は「恐怖を引き起こすほど激しい」という意味です。
ただし、この意味の fearful は、現代の日常会話ではやや文学的・古風に感じられることがあります。
普通に「恐ろしい映画」「恐ろしい出来事」などと言いたい場合は、まず frightening や terrifying を使うほうが自然です。
terrifying ― 恐怖で震えるほど「恐ろしい」
terrifying は、frightening よりもさらに強い「恐ろしい」を表します。
単に「怖い」という程度ではなく、非常に強い恐怖を感じさせるものに使います。
It was a terrifying experience.
訳:それは身のすくむような恐ろしい経験でした。
普通の「怖い」を超えるほど強烈な恐怖を与える経験なので terrifying が自然です。
The earthquake was terrifying.
訳:その地震は本当に恐ろしいものでした。
非常に強い恐怖を感じさせる出来事なので terrifying を使います。
We heard a terrifying scream.
訳:私たちは身の毛もよだつような悲鳴を聞きました。
聞いた人に非常に強い恐怖を与える悲鳴を表しています。
terrified との違いにも注意
terrifying にも、対応する terrified があります。
The storm was terrifying.
訳:その嵐は恐ろしいものでした。
嵐が恐怖を与える側なので terrifying です。
We were terrified by the storm.
訳:私たちはその嵐をとても怖がりました。
恐怖を感じている人について述べているので terrified が使われています。
terrifying = 非常に怖がらせる
terrified = 非常に怖がっている
という関係です。
frightening と terrifying はどう違う?
frightening と terrifying は、どちらも人に恐怖を感じさせるものについて使います。
違いは主に恐怖の強さです。
The movie was frightening.
訳:その映画は怖かったです。
怖いと感じさせる映画だったことを普通に表しています。
The movie was terrifying.
訳:その映画はものすごく恐ろしかったです。
terrifying を使うと、強烈な恐怖を感じたことが強調されます。
簡単にいえば、
frightening → 怖い
terrifying → ものすごく怖い
と考えるとわかりやすいでしょう。
fearful と frightening はどう違う?
fearful と frightening は、どちらも恐怖に関係する単語ですが、視点が違います。
The situation was frightening.
訳:その状況は恐ろしいものでした。
状況そのものが人を怖がらせるので frightening を使います。
She was fearful about the situation.
訳:彼女はその状況を不安に思っていました。
彼女自身が恐怖や不安を感じているので fearful が自然です。
つまり、
frightening → 怖がらせる側
fearful → 怖がっている側
という違いがあります。
3語を同じ場面で比べてみよう
たとえば、夜に一人で山道を歩いた場面を考えてみましょう。
The experience was frightening.
訳:その経験は怖いものでした。
経験そのものが恐怖を感じさせたことを普通に表しています。
I was fearful as I walked through the forest.
訳:森の中を歩いている間、私は恐怖を感じていました。
話し手本人が恐れている状態に注目しています。
The experience was terrifying.
訳:その経験はものすごく恐ろしいものでした。
frightening よりさらに強い恐怖だったことを表しています。
frightening = 怖い出来事
fearful = 怖がっている人
terrifying = とてつもなく怖い出来事
と並べると、3語の違いがよく見えてきます。
「恐ろしい映画」ならどれを使う?
普通に「恐ろしい映画」と言いたいなら frightening が使えます。
It was a frightening movie.
訳:それは怖い映画でした。
映画が見る人に恐怖を感じさせることを表しています。
もし「ものすごく怖かった」と強調したいなら terrifying が自然です。
It was a terrifying movie.
訳:それはものすごく恐ろしい映画でした。
強烈な恐怖を感じるほど怖い映画というニュアンスになります。
一方、a fearful movie は現代の普通の英語ではあまり自然ではありません。
「私は怖い」は fearful?
自分自身が「怖い」と感じている場合には fearful が使えます。
I feel fearful about the future.
訳:私は将来に不安を感じています。
本人の恐怖や不安を表しているので fearful が使えます。
ただし、日常会話では afraid や scared のほうが一般的なことも多くあります。
I’m afraid of dogs.
訳:私は犬が怖いです。
日常的な「~が怖い」では afraid of ~ が非常によく使われます。
fearful は、afraid より少し硬めの響きを持つことがあります。
3語の使い分けをもう一度整理
| こんなとき | 使う単語 | 例 |
|---|---|---|
| 怖い映画 | frightening | a frightening movie |
| 恐ろしい経験 | frightening | a frightening experience |
| 暗闇を恐れている | fearful | fearful of the dark |
| 将来を不安に思う | fearful | fearful about the future |
| 非常に恐ろしい出来事 | terrifying | a terrifying event |
| 身のすくむような経験 | terrifying | a terrifying experience |
ミニクイズ
次の( )に入るもっとも自然な単語を、frightening・fearful・terrifying から選んでみましょう。
Q1. It was a experience.
訳:それは恐ろしい経験でした。
解説:その経験が人に恐怖を感じさせるものだったので frightening が自然です。
Q2. She was of walking alone at night.
訳:彼女は夜に一人で歩くことを恐れていました。
解説:彼女自身が恐怖を感じているので fearful が適しています。
Q3. The earthquake was absolutely .
訳:その地震は本当に恐ろしいものでした。
解説:非常に強い恐怖を感じさせる出来事なので terrifying が自然です。
Q4. We heard a noise outside.
訳:私たちは外から恐ろしい音を聞きました。
解説:その音が聞いた人を怖がらせるものだったので frightening がよく合います。
Q5. He was that he might lose his job.
訳:彼は仕事を失うのではないかと不安に思っていました。
解説:fearful that ~ で「~ではないかと恐れている」という意味になります。
Q6. We heard a scream from the building.
訳:私たちはその建物から身の毛もよだつような悲鳴を聞きました。
解説:非常に強い恐怖を感じさせる悲鳴なので terrifying が適しています。
まとめ
「恐ろしい」に関係する frightening・fearful・terrifying は、誰が恐怖を感じているのか、そして恐怖の強さを考えると使い分けやすくなります。
- frightening = 人を「怖がらせる・恐怖を感じさせる」
- fearful = 本人が「恐れている・不安に感じている」
- terrifying = 非常に強い恐怖を感じさせる「ものすごく恐ろしい」
普通に「怖い映画」「恐ろしい経験」と言うなら frightening、人自身が何かを恐れているなら fearful、恐怖の強さをさらに強調するなら terrifying が自然です。
frightening = 怖がらせる
fearful = 怖がっている
terrifying = ものすごく怖がらせる
特に fearful を単純に「恐ろしい」とだけ覚えてしまうと混乱しやすいので、「恐れている」という中心的な意味を押さえておきましょう。