日本語の「改める」は、いろいろな場面で使われる言葉です。
たとえば、
- 考え方を改める
- 悪い習慣を改める
- やり方を改める
- 文章を改める
のように使います。
英語では、この「改める」をいつも同じ単語で表すことはできません。
change、improve、revise などを、「何を、どのように改めるのか」によって使い分けます。
I need to change my ways.
私は行いを改める必要があります。
change one’s ways は「行いを改める」「生活態度を改める」という定番の表現です。
この記事では、change・improve・revise の違いを、「改める」という日本語から整理してみましょう。
change・improve・revise の違い
まずは、3語の中心となるイメージを比べてみます。
| 単語 | 中心となるイメージ | 「改める」の意味 |
|---|---|---|
| change | 別のもの・状態に変える | 考え方・習慣・方針などを変える |
| improve | 今より良くする | 問題点を改善する |
| revise | 見直して修正する | 文章・計画・規則などを改訂する |
大まかに言えば、
- change =「変える」
- improve =「より良くする」
- revise =「見直して修正する」
という違いがあります。
日本語ではどれも「改める」と言えるため、英語にするときには「改めた結果、どうなるのか」を考えるのがポイントです。
change ― 今までとは違うものに改める
change は、「変える」「変更する」という意味の最も基本的な単語です。
考え方、習慣、行動、方針などを今までとは違うものにするときの「改める」に使えます。
I need to change my ways.
私は行いを改める必要があります。
change one’s ways で「行いを改める」「生活態度を改める」という意味になります。
He changed his attitude toward his work.
彼は仕事に対する態度を改めました。
attitude は「態度・考え方」。態度そのものを変えたので change が自然です。
We need to change the way we work.
私たちは仕事のやり方を改める必要があります。
change the way … で「〜のやり方を変える」と表現できます。
change は「良くなる」とは限らない
change の大切なポイントは、単に「変わる・変える」ことを表していて、必ずしも良くなるとは限らないことです。
The company changed its policy.
その会社は方針を改めました。
方針を変更したことはわかりますが、それが以前より良くなったかどうかまでは表していません。
「改めた結果、以前より良くなった」という意味をはっきり出したいときは、次の improve が向いています。
improve ― より良い状態に改める
improve は「改善する」「向上させる」という意味です。
現在の状態に問題や不足があり、それを今より良い状態に改めるときに使います。
We need to improve our customer service.
私たちは顧客サービスを改善する必要があります。
単にやり方を変えるのではなく、「より良くする」ことが目的なので improve が適しています。
I’m trying to improve my eating habits.
私は食生活を改めようとしています。
eating habits は「食習慣」。悪い習慣をより良いものにする、というニュアンスです。
The company improved its training program.
その会社は研修制度を改善しました。
制度を単に変更したのではなく、以前より良いものにしたことを表します。
change と improve の違い
change と improve は、どちらも日本語では「改める」と言えることがありますが、焦点が違います。
| 表現 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| change the system | 制度を変える | 別の制度・仕組みにする |
| improve the system | 制度を改善する | 現在の制度をより良くする |
We need to change the way we do business.
私たちは仕事のやり方を改める必要があります。
今までとは違うやり方に変えることに焦点があります。
We need to improve the way we do business.
私たちは仕事のやり方を改善する必要があります。
今のやり方をより良くすることに焦点があります。
change は「変化」、improve は「改善」と考えると、違いがつかみやすくなります。
revise ― 内容を見直して改める
revise は、文章、計画、規則などを見直して修正するときに使います。
日本語では「改める」のほか、「修正する」「改訂する」「見直す」と訳されることも多い単語です。
I revised the report after receiving feedback.
私は指摘を受けて報告書を改めました。
報告書の内容を見直して修正したので revise が自然です。
We revised our plan.
私たちは計画を改めました。
元の計画を検討し直し、必要な部分を修正したというニュアンスです。
The school revised its rules.
その学校は規則を改めました。
既存の規則を見直して変更・修正した場合に revise が使えます。
change と revise の違い
change は広い意味での「変更」、revise は内容を見直したうえでの修正です。
plan を使って比べてみましょう。
We changed the plan.
私たちは計画を変更しました。
計画を別のものにした、という広い意味で使えます。
We revised the plan.
私たちは計画を見直しました。
元の計画を検討し、必要な部分に手を加えたというニュアンスがあります。
つまり、revise には「一度見直して、必要なところを直す」感覚があるのが特徴です。
「行いを改める」は change one’s ways
日本語の「改める」で特に覚えておきたいのが、change one’s ways という表現です。
one’s ways は、その人の普段の行動や生活態度を表します。
He promised to change his ways.
彼は行いを改めると約束しました。
悪い習慣や態度をやめて、今後は違う行動を取るというニュアンスがあります。
You need to change your ways.
あなたは行いを改める必要があります。
相手に対するかなり直接的な言い方なので、実際の会話では使う場面に注意が必要です。
「心を入れ替える」「生活態度を改める」に近い表現として覚えておくと便利です。
3語の使い分けを整理しよう
「改める」を英語にするときは、次のように考えると選びやすくなります。
| こんな「改める」 | 英語 | 考え方 |
|---|---|---|
| 考え方を改める | change | 考え方そのものを変える |
| 行いを改める | change | 今までの行動を変える |
| 生活習慣を改める | change / improve | 習慣を変えるなら change、より良くするなら improve |
| サービスを改める | improve | より良いものにする |
| 文章を改める | revise | 内容を見直して修正する |
| 計画を改める | change / revise | 変更全般なら change、見直して修正するなら revise |
| 規則を改める | revise | 既存の規則を見直して改訂する |
「改めて」は別の表現になる
ここで注意したいのが、日本語の「改めて」です。
「改める」と「改めて」は似ていますが、
- 改めてお礼を申し上げます。
- 改めて連絡します。
- 改めて考えてみます。
のような「改めて」は、今回の change・improve・revise では表せないことがあります。
この場合は文脈によって、again、once again、later などを使います。
Thank you once again for your help.
改めて、ご協力ありがとうございます。
この「改めて」は「もう一度」という意味なので once again が使えます。
I’ll contact you again later.
後ほど改めてご連絡します。
「別の機会にもう一度」という意味なので again later が自然です。
日本語ではよく似ていますが、「改める」と「改めて」は英語では分けて考えたほうがわかりやすいでしょう。
ミニクイズ
change・improve・revise のどれが入るか考えてみましょう。
英文の直下には和訳が表示されています。空欄にマウスを重ねると、答えとポイントが表示されます。スマートフォンでは空欄をタップしてください。
I need to my ways.
和訳私は行いを改める必要があります。
ポイントchange one’s ways で「行いを改める」という定番表現になります。
We need to our customer service.
和訳私たちは顧客サービスを改善する必要があります。
ポイント今より良い状態にするので improve が適しています。
She the report before submitting it.
和訳彼女は提出する前に報告書を改めました。
ポイント文章の内容を見直して修正するので revise を使います。
The company its policy last year.
和訳その会社は昨年、方針を改めました。
ポイント方針を別のものに変更したことを表すなら change が基本です。
We the plan after discussing the problem.
和訳私たちは問題について話し合ったあと、計画を改めました。
ポイント元の計画を検討し直して修正したので revise が自然です。
まとめ
日本語の「改める」は、英語では何をどのように改めるのかによって表現が変わります。
- change ― 今までとは違うもの・状態に変える
- improve ― 今の状態をより良くする
- revise ― 内容を見直して修正する
特に覚えておきたいのは、次の3つのイメージです。
- change = 変える
- improve = 良くする
- revise = 見直して直す
「改める」と聞いたときに、すぐ英単語を探すのではなく、「変えるのか」「良くするのか」「見直して直すのか」と考えると、使う単語を選びやすくなります。
まずは、日常生活でも使いやすい change my ways =「行いを改める」から覚えておくとよいでしょう。