日本語の「終わる」は、日常会話でとてもよく使う表現です。
「会議が終わる」「仕事を終える」「映画がもう終わった」など、日本語では同じ「終わる」で表せますが、英語では場面によって使う表現が変わります。
代表的な表現には、end、finish、be over があります。
どれも「終わる」に関係しますが、何が終わるのか、また「終わる動作」に注目するのか「終わった状態」に注目するのかによって使い分けが必要です。
今回は、end・finish・be over の違いを、例文とともに整理してみましょう。
まずは3つの違いをざっくり確認
| 表現 | 中心となる意味 | イメージ |
|---|---|---|
| end | 出来事・期間などが終わる | あるものが終点に達する |
| finish | 作業・行為などを終える | 最後までやり終える |
| be over | 終わっている | すでに終了した状態 |
まずは、次のように覚えておくとわかりやすいでしょう。
end = 出来事などが終わる
finish = やることを終える
be over = もう終わっている
end ― 出来事・期間などが「終わる」
end は、出来事・会議・映画・期間・関係などが終点に達して「終わる」ことを表します。
誰かが意識して終わらせるというより、物事そのものが終わる場合に幅広く使えます。
The meeting ended at five.
訳:会議は5時に終わりました。
会議という出来事が終了したので end が自然です。
The movie ends at ten.
訳:その映画は10時に終わります。
映画が終了する時刻を表しています。
Summer is ending.
訳:夏が終わろうとしています。
季節や期間が終わりに近づいている場合にも end が使えます。
end は「終わらせる」にも使える
end は自動詞として「終わる」だけでなく、他動詞として「終わらせる」という意味でも使えます。
They decided to end the meeting early.
訳:彼らは会議を早めに終えることにしました。
この場合は、人が会議を終了させているので「終わらせる」という意味です。
We need to end this discussion.
訳:この議論を終わらせる必要があります。
議論を続けず、終了させることを表しています。
finish ― 最後までやって「終える」
finish は、仕事・宿題・食事・読書など、何かの行為や作業を最後までやり終えることを表します。
end よりも、人が何かを完了するという感覚が強い単語です。
I finished my work at six.
訳:私は6時に仕事を終えました。
自分が仕事を最後までやり終えたので finish が自然です。
She finished her homework before dinner.
訳:彼女は夕食前に宿題を終えました。
宿題という作業を完了したことを表しています。
Have you finished your lunch?
訳:昼食は食べ終わりましたか。
食事という行為を最後まで終えたかどうかを尋ねています。
finish ~ing で「~し終える」
finish の後ろには、動名詞の ~ing を置くことができます。
I finished reading the book yesterday.
訳:私は昨日、その本を読み終えました。
finish reading で「読み終える」という意味です。
She finished cleaning the kitchen.
訳:彼女は台所の掃除を終えました。
finish cleaning で「掃除をし終える」という意味になります。
finish to read のようには普通言わず、finish reading とする点にも注意しましょう。
end と finish はどう違う?
end と finish は、どちらも「終わる・終える」という意味で使われます。
違いは、物事そのものが終わるのか、人が何かをやり終えるのかです。
The meeting ended at five.
訳:会議は5時に終わりました。
会議そのものが終わったので end が自然です。
We finished the meeting at five.
訳:私たちは5時に会議を終えました。
参加者側が会議を終えたことに注目しているので finish が使えます。
つまり、
The meeting ended. = 会議が終わった
We finished the meeting. = 私たちが会議を終えた
という視点の違いがあります。
be over ―「もう終わっている」
be over は、出来事や期間などがすでに終わった状態であることを表します。
日常会話で非常によく使われる表現です。
The meeting is over.
訳:会議は終わりました。
会議が終了し、すでに終わった状態であることを表しています。
The game is over.
訳:試合は終わりました。
試合がもう行われていない、終了済みの状態です。
Don’t worry. It’s all over now.
訳:心配しないで。もう全部終わりました。
嫌な出来事などがすでに過ぎ去ったことを伝えるときにも be over が使われます。
When will it be over? ―「いつ終わるの?」
be over は、未来について「いつ終わるか」と尋ねる場合にも使えます。
When will the meeting be over?
訳:会議はいつ終わりますか。
「いつ終了した状態になるか」という考え方で be over を使っています。
日常会話では非常に自然な表現です。
end と be over はどう違う?
end と be over は、どちらも出来事が終わるときに使えます。
ただし、end は「終わるという変化・出来事」、be over は「終わった後の状態」に注目します。
The concert ended at nine.
訳:コンサートは9時に終わりました。
コンサートが終了した時点を述べています。
The concert is over.
訳:コンサートはもう終わっています。
現在、コンサートが終了済みの状態であることを表しています。
簡単にいえば、
end → 終わる瞬間・変化
be over → 終わった状態
と考えるとわかりやすいでしょう。
finish と be over はどう違う?
finish と be over の違いも、誰が何に注目しているのかを考えるとわかりやすくなります。
I finished my work.
訳:私は仕事を終えました。
自分が作業を最後までやり遂げたことに注目しています。
My work is over for today.
訳:今日の仕事はもう終わりです。
仕事をする時間・状態が終わったことを表しています。
finish → 自分がやり終える
be over → もう終わった状態になる
という違いがあります。
「映画が終わった」を3つで比べてみよう
「映画が終わった」という場面で比べると、それぞれの違いがよく見えてきます。
The movie ended.
訳:映画が終わりました。
映画そのものが終了したことを普通に表しています。
I finished the movie.
訳:私はその映画を最後まで見ました。
この場合は、映画そのものが終了したというより、「自分が映画を最後まで見終えた」という意味になります。
The movie is over.
訳:映画はもう終わっています。
映画が現在すでに終了済みであることを表しています。
end = 映画が終わる
finish = 自分が映画を見終える
be over = 映画はもう終わっている
と整理すると、かなりわかりやすくなります。
「仕事が終わった」ならどれを使う?
「仕事が終わった」も、意味によって表現が変わります。
I finished my work.
訳:私は仕事を終えました。
仕事を最後までやり遂げたので finish が自然です。
Work is over for today.
訳:今日の仕事はもう終わりです。
今日の勤務時間や仕事そのものが終了した状態を表しています。
日常会話で「仕事終わったよ」と言いたい場合には、文脈によってどちらも使えます。
「学校が終わる」は end? be over?
授業や学校が終わる場合にも、end と be over が使えます。
School ends at three.
訳:学校は3時に終わります。
学校の終了時刻を述べているので end が自然です。
School is over for the day.
訳:今日の学校は終わりました。
すでに授業が終了した状態を表しているので be over が自然です。
「終わった!」なら It’s over.
日常会話では、何かが終わったことを簡潔に伝えるために It’s over. がよく使われます。
It’s over.
訳:終わったよ。
試合・イベント・問題・関係など、文脈上何が終わったかわかっている場合に使えます。
ただし、恋愛関係について使うと、
It’s over between us.
訳:私たちの関係は終わりです。
「別れる」「関係が終わる」というかなり強い意味になることがあります。
文脈によって意味が変わるので注意しましょう。
end には「終止符を打つ」という使い方もある
end は、問題・争い・関係などを「終わらせる」という意味でもよく使われます。
We need to end the conflict.
訳:私たちはその争いを終わらせる必要があります。
続いている状態に終止符を打つイメージがあります。
They ended their relationship.
訳:彼らは関係を終わらせました。
関係を終了させる場合にも end が使われます。
3つの使い分けをもう一度整理
| こんなとき | 使う表現 | 例 |
|---|---|---|
| 会議が終わる | end | The meeting ends. |
| 映画が終わる | end | The movie ends. |
| 夏が終わる | end | Summer ends. |
| 仕事を終える | finish | finish the work |
| 宿題を終える | finish | finish the homework |
| 本を読み終える | finish | finish reading the book |
| 会議がもう終わった | be over | The meeting is over. |
| 試合がもう終わった | be over | The game is over. |
| もう全部終わった | be over | It’s all over. |
ミニクイズ
次の( )に入るもっとも自然な表現を、end・finish・be over から選んでみましょう。
Q1. The meeting at five.
訳:会議は5時に終わります。
解説:会議という出来事そのものが終了するので end が自然です。
Q2. I need to my homework before dinner.
訳:私は夕食前に宿題を終える必要があります。
解説:宿題という作業を最後までやり終えるので finish が自然です。
Q3. The game .
訳:試合はもう終わりました。
解説:試合がすでに終了した状態なので be over が適しています。
Q4. She reading the book last night.
訳:彼女は昨夜、その本を読み終えました。
解説:読むという行為を最後まで完了したので finish を使います。
Q5. The concert at nine.
訳:コンサートは9時に終わりました。
解説:コンサートという出来事が終了したので end が自然です。
Q6. Don’t worry. It now.
訳:心配しないで。もう終わりました。
解説:出来事がすでに終了済みの状態であることを伝えているので be over が自然です。
まとめ
「終わる」を表す end・finish・be over は、「何が終わるのか」と「終わる動作なのか、終わった状態なのか」を考えると使い分けやすくなります。
- end = 会議・映画・期間など、物事そのものが「終わる」
- finish = 仕事・宿題・読書などを最後まで「やり終える」
- be over = 出来事などが「すでに終わっている」
会議や映画が終了するなら end、自分が仕事や宿題を完了するなら finish、試合やイベントがもう終了済みなら be over が基本です。
end = 物事が終わる
finish = 最後までやり終える
be over = もう終わっている
特に、The meeting ended. は「会議が終わった」、We finished the meeting. は「私たちが会議を終えた」、The meeting is over. は「会議はもう終わっている」という違いがあります。この3つを並べて覚えると、使い分けがわかりやすくなります。