日本語の「買う」は、日常生活でとてもよく使う言葉です。
「本を買う」「車を購入する」「帰りに牛乳を買ってくる」など、日本語ではすべて「買う」と言えますが、英語では場面や話し方によって使う単語が変わります。
代表的な表現には、buy、purchase、get があります。
どれも日本語では「買う」と訳されることがありますが、意味の中心や使われる場面は同じではありません。
今回は、buy・purchase・get の違いを、例文とともに整理してみましょう。
まずは3語の違いをざっくり確認
| 単語 | 中心となる意味 | イメージ |
|---|---|---|
| buy | お金を払って買う | もっとも一般的な「買う」 |
| purchase | 購入する | やや硬く正式 |
| get | 手に入れる | 会話では「買う」にも使える |
まずは、次のように覚えておくとわかりやすいでしょう。
buy = 普通に買う
purchase = 正式に購入する
get = 手に入れる・買ってくる
buy ― もっとも一般的な「買う」
buy は、お金を払って物やサービスを手に入れることを表す、もっとも一般的な「買う」です。
日常会話では、まず buy を使えばよい場面が多いでしょう。
I bought a new bag yesterday.
訳:私は昨日、新しいバッグを買いました。
普通に店などで商品を買ったので buy が自然です。
Where did you buy this book?
訳:この本はどこで買いましたか。
日常的に「どこで買ったの?」と尋ねる場合には buy がよく使われます。
I’m going to buy a new computer.
訳:私は新しいパソコンを買うつもりです。
一般的な「商品を買う」という意味なので buy が自然です。
buy の過去形は bought
buy は不規則動詞です。
buy → bought → bought
と変化します。
She bought a new coat last week.
訳:彼女は先週、新しいコートを買いました。
bought は buy の過去形です。
buy something for someone ―「人に何かを買ってあげる」
buy は、人のために何かを買う場合にもよく使います。
I bought a present for my mother.
訳:私は母にプレゼントを買いました。
buy something for someone で「人のために何かを買う」という意味になります。
また、
I bought my mother a present.
訳:私は母にプレゼントを買いました。
buy someone something という形でも表現できます。
purchase ― やや硬い「購入する」
purchase は、意味としては buy とよく似ています。
ただし、purchase はやや硬く正式な表現で、ビジネス・契約・通販サイト・案内文などでよく使われます。
You can purchase tickets online.
訳:チケットはオンラインで購入できます。
案内文のような少し正式な場面なので purchase がよく使われます。
The company purchased new equipment.
訳:その会社は新しい設備を購入しました。
企業による正式な購入を表しているので purchase が自然です。
Customers must show proof of purchase.
訳:利用者は購入証明を提示しなければなりません。
purchase は名詞として「購入」という意味でもよく使われます。
buy と purchase はどう違う?
buy と purchase は、どちらも「お金を払って手に入れる」という意味です。
大きな違いは、表現の硬さです。
I bought a new phone.
訳:新しいスマートフォンを買いました。
友人との日常会話なら buy がもっとも自然です。
The phone can be purchased online.
訳:そのスマートフォンはオンラインで購入できます。
商品説明や案内文のような場面なので purchase がよく合います。
つまり、
buy → 日常的な「買う」
purchase → 正式な「購入する」
と考えるとわかりやすいでしょう。
get ―「手に入れる」が中心
get の基本的な意味は「手に入れる」「得る」です。
そのため、必ずしもお金を払って買うとは限りません。
しかし日常会話では、文脈によって「買う」「買ってくる」という意味で非常によく使われます。
I got a new jacket yesterday.
訳:私は昨日、新しいジャケットを手に入れました。
文脈によっては「新しいジャケットを買った」という意味になります。ただし、もらった可能性などもあり、get 自体には「お金を払った」という意味は含まれていません。
I’ll get some milk on the way home.
訳:帰りに牛乳を買ってきます。
日常会話では、このように get が自然な「買ってくる」の意味になります。
Can you get me a coffee?
訳:コーヒーを買ってきてくれますか。
状況によって「持ってきて」「買ってきて」などの意味になります。
get は「買う」以外でも手に入る
get と buy の重要な違いは、get は入手方法を限定しないことです。
I got this book from my friend.
訳:私はこの本を友人からもらいました。
この場合、お金を払って買ったわけではありません。
buy なら必ず購入ですが、get は、
買う
もらう
受け取る
入手する
など、さまざまな方法で「手に入れる」ことを表せます。
buy と get はどう違う?
buy と get は、日常会話ではどちらも「買う」と訳せることがあります。
I bought some bread.
訳:私はパンを買いました。
お金を払って購入したことを明確に表しています。
I got some bread.
訳:私はパンを手に入れました。/パンを買ってきました。
会話の状況によって「買った」という意味になりますが、単語そのものは入手方法を限定していません。
簡単にいえば、
buy → お金を払ったことに注目
get → 手に入ったことに注目
という違いがあります。
「帰りに牛乳を買ってきて」は buy? get?
買い物を頼むような日常会話では、get がとても自然に使われます。
Can you get some milk on your way home?
訳:帰りに牛乳を買ってきてくれますか。
ここでは「牛乳を手に入れて持って帰ってくる」という意味なので get が自然です。
もちろん、
Can you buy some milk on your way home?
訳:帰りに牛乳を買ってくれますか。
buy も正しい表現です。こちらは「購入する」という行為をより直接的に表しています。
日常会話では get のほうが軽く自然に聞こえる場合も多くあります。
「車を買う」ならどれを使う?
普通に自分の車を買ったと言うなら buy がもっとも自然です。
I bought a new car last month.
訳:私は先月、新しい車を買いました。
日常会話での一般的な「買う」なので buy が自然です。
契約書や会社の記録などでは、purchase が使われることがあります。
The company purchased three new vehicles.
訳:その会社は新しい車両を3台購入しました。
企業による正式な購入なので purchase がよく合います。
友人に軽く「新しい車を手に入れたよ」と話すなら、get も使えます。
I finally got a new car.
訳:ついに新しい車を手に入れました。
購入そのものより、「念願の車を手に入れた」という結果に注目しています。
「チケットを買う」は3語とも使える?
チケットの場合も、3語を使える場面があります。
I bought two tickets.
訳:私はチケットを2枚買いました。
普通の会話での購入なので buy が自然です。
Tickets can be purchased online.
訳:チケットはオンラインで購入できます。
公式サイトの案内などでは purchase がよく使われます。
Did you get the tickets?
訳:チケットは手に入った?
購入方法よりも、チケットを確保できたかどうかに注目しています。
buy → 買ったか
purchase → 正式に購入したか
get → 手に入ったか
という違いが見えてきます。
purchase は名詞でも使える
purchase は動詞だけでなく、「購入品」「購入」という名詞としても使われます。
Thank you for your purchase.
訳:お買い上げありがとうございます。
オンラインショップや店舗などでよく見かける表現です。
This was my best purchase this year.
訳:これは今年いちばんよい買い物でした。
この purchase は「購入した物」という意味です。
buy にも名詞の使い方がある
buy も、くだけた表現では名詞として「買い物・お買い得品」という意味で使われることがあります。
This jacket was a good buy.
訳:このジャケットはお買い得でした。
a good buy で「よい買い物」「お買い得品」という意味になります。
3語の使い分けをもう一度整理
| こんなとき | 使う単語 | 例 |
|---|---|---|
| 本を普通に買う | buy | buy a book |
| 新しい車を買う | buy | buy a new car |
| 会社が設備を購入する | purchase | purchase equipment |
| オンラインで購入する | purchase | purchase online |
| 帰りに牛乳を買ってくる | get | get some milk |
| チケットを手に入れる | get | get tickets |
| 友人から本をもらう | get | get a book from a friend |
ミニクイズ
次の( )に入るもっとも自然な単語を、buy・purchase・get から選んでみましょう。
Q1. I a new bag yesterday.
訳:私は昨日、新しいバッグを買いました。
解説:普通に商品を買ったことを表しているので buy が自然です。過去形は bought です。
Q2. Tickets can be online.
訳:チケットはオンラインで購入できます。
解説:公式な案内文のような表現なので、やや硬い purchase がよく合います。
Q3. Can you some milk on your way home?
訳:帰りに牛乳を買ってきてくれますか。
解説:日常会話で「手に入れて持ってきて」という意味なので get が自然です。
Q4. The company new equipment last year.
訳:その会社は昨年、新しい設備を購入しました。
解説:会社による正式な購入なので purchase が自然です。
Q5. Where did you this book?
訳:この本はどこで買いましたか。
解説:日常的な「どこで買ったの?」という質問なので buy がもっとも自然です。
Q6. I finally the tickets.
訳:ついにチケットを手に入れました。
解説:購入方法ではなく、チケットを確保できたことに注目しているので get が自然です。
まとめ
「買う」を表す buy・purchase・get は、購入という行為そのものに注目するのか、表現の硬さや「手に入れる」という結果に注目するのかを考えると使い分けやすくなります。
- buy = お金を払って普通に「買う」
- purchase = ビジネスや案内などで使われる、やや正式な「購入する」
- get = 「手に入れる」が基本で、会話では「買う・買ってくる」にも使う
日常的に物を買ったと言うなら buy、正式な購入を表すなら purchase、買うこと自体より「手に入れた・持ってきた」ことに注目するなら get が基本です。
buy = 普通に買う
purchase = 正式に購入する
get = 手に入れる・買ってくる
特に、I bought the tickets. は「チケットを買った」、I got the tickets. は「チケットを手に入れた」という違いがあります。この2つを比べて覚えると、buy と get の使い分けがわかりやすくなります。