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英語の使い分け

hear about・hear from・hear of の違い

英語の「聞く」シリーズ 第3回

hearは、「音が聞こえる」という意味だけでなく、情報や知らせを受け取る場合にも使われます。

I heard the news.

そのニュースを聞きました。

ポイント
音だけでなく、情報が自分のところへ届いた場合にもhearを使います。

I heard that you were in the hospital.

あなたが入院していたと聞きました。

ポイント
hear that+文で、「〜だと聞く」と表せます。

情報を表すhearでは、後ろに続く前置詞によって意味が変わります。

  • hear about
  • hear from
  • hear of

この記事では、この3つの表現を例文とともに比較します。

前回は、listen toとlisten forの違いを紹介しました。

第2回:listen toとlisten forの違い―「聴く」と「耳を澄ます」

hear about・hear from・hear ofの違い

表現 中心となる意味 注目するもの
hear about 出来事や話題について聞く 聞いた内容・話題
hear from 人から連絡を受ける 連絡してきた人
hear of 名前や存在を聞いたことがある 人や物の存在

まずは、次のように整理すると分かりやすいでしょう。

  • about:何について聞いたのか
  • from:誰から連絡が来たのか
  • of:その名前や存在を知っているか

hear about:出来事や話題について聞く

hear aboutは、出来事や話題について情報を聞いたときに使います。

aboutの後ろには、事故、仕事、店、計画など、聞いた話題が続きます。

Did you hear about the accident?

その事故のことを聞きましたか?

ポイント
事故という出来事について、何らかの情報を得たかを尋ねています。

I heard about your new job.

あなたの新しい仕事について聞きました。

ポイント
新しい仕事という話題について、情報が耳に入ったことを表します。

Have you heard about the new restaurant?

その新しいレストランのことを聞きましたか?

ポイント
店の名前を知っているかだけでなく、その店について何か聞いたかを尋ねています。

hear aboutは、「そのことについて情報を聞く」という感覚です。

詳しい内容をすべて知っているとは限りませんが、その話題について何らかの情報が届いています。

hear from:人から連絡を受ける

hear fromは、ある人から連絡を受けたときに使います。

連絡方法は、電話、メール、手紙、メッセージなど、どのようなものでもかまいません。

I heard from Cathy yesterday.

昨日、キャシーから連絡がありました。

ポイント
キャシー本人から、何らかの形で連絡が届いたことを表します。

Have you heard from him recently?

最近、彼から連絡はありましたか?

ポイント
fromの後ろには、連絡してきた人を置きます。

I haven’t heard from her in a long time.

彼女から長い間、連絡がありません。

ポイント
現在完了形を使い、過去から現在まで連絡がない状態を表しています。

I hope to hear from you soon.

I hope to hear from you soon.は、メールの結びなどでよく使われる表現です。

I hope to hear from you soon.

近いうちにご連絡をいただければと思います。

ポイント
相手からの返信や連絡を待っていることを、丁寧に伝えられます。

hear of:名前や存在を聞いたことがある

hear ofは、人、場所、会社、商品などの名前や存在を聞いたことがある場合に使います。

詳しい内容を知っているというより、「その名前なら聞いたことがある」という感覚です。

Have you ever heard of this writer?

この作家の名前を聞いたことがありますか?

ポイント
作家について詳しく知っているかではなく、名前や存在を知っているかを尋ねています。

I’ve never heard of that place.

その場所は聞いたことがありません。

ポイント
その場所の名前や存在自体を知らなかったことを表します。

Have you heard of this app?

このアプリの名前を聞いたことがありますか?

ポイント
アプリの存在を知っているかどうかを尋ねています。

I’ve never heard of that company.

その会社は聞いたことがありません。

ポイント
会社についての詳しい情報ではなく、会社そのものを知らないという意味です。

hear aboutとhear ofの違い

hear aboutとhear ofは、どちらも日本語で「聞いたことがある」と訳される場合がありますが、注目する点が異なります。

表現 注目する点 日本語のイメージ
hear about その人や物についての情報 その話を聞いた
hear of その人や物の名前・存在 名前を聞いたことがある

Have you heard about the new restaurant?

その新しいレストランについて聞きましたか?

ポイント
開店したことや評判など、レストランについての情報を聞いたかを尋ねています。

Have you heard of the new restaurant?

その新しいレストランの名前を聞いたことがありますか?

ポイント
その店の存在を知っているかどうかに重点があります。

同じ人物を使って比べよう

同じ「キャシー」という人物を使って、3つの表現を比較してみましょう。

I heard about Cathy’s new job.

キャシーの新しい仕事について聞きました。

ポイント
キャシーの仕事という話題について聞いています。キャシー本人から聞いたとは限りません。

I heard from Cathy yesterday.

昨日、キャシーから連絡がありました。

ポイント
キャシー本人から電話、メール、メッセージなどが届きました。

Have you ever heard of Cathy?

キャシーという人の名前を聞いたことがありますか?

ポイント
キャシーという人物の存在や名前を知っているかを尋ねています。

about・from・ofの役割

前置詞 示すもの イメージ
about 聞いた話題や内容 そのことについて
from 情報や連絡の送り手 その人から
of 名前や存在 その存在を知っている

よくある間違い

「昨日、彼から連絡がありました」と言いたいときに、hear aboutを使わないように注意しましょう。

I heard about him yesterday.

昨日、彼についての話を聞きました。

ポイント
about himは、「彼について」という話題を表します。彼本人から連絡が来たという意味ではありません。

I heard from him yesterday.

昨日、彼から連絡がありました。

ポイント
彼本人から連絡が届いた場合は、hear fromを使います。

メールや会話で使える表現

It was good to hear from you.

ご連絡をいただけて、うれしかったです。

ポイント
久しぶりに連絡をもらったときや、メールへの返信で使える温かい表現です。

I was glad to hear about your success.

あなたの成功について聞いて、うれしく思いました。

ポイント
成功という知らせや話題について聞いたため、hear aboutを使います。

fromとaboutが変わるだけで、連絡を受けたのか、話題について聞いたのかが変わります。

ミニクイズ:正しい前置詞を選ぼう

次の英文の空欄には、about・from・ofのどれが入るでしょうか。

英文の直下には和訳が表示されています。空欄にマウスを重ねると、答えとポイントが表示されます。スマートフォンでは空欄をタップしてください。

Did you hear the accident?

和訳
その事故のことを聞きましたか?

ポイント
事故という出来事について聞いたかを尋ねるため、aboutを使います。

I heard Cathy yesterday.

和訳
昨日、キャシーから連絡がありました。

ポイント
キャシー本人から連絡が届いたため、fromを使います。

Have you ever heard this writer?

和訳
この作家の名前を聞いたことがありますか?

ポイント
作家の名前や存在を知っているかを尋ねるため、ofを使います。

I haven’t heard him recently.

和訳
最近、彼から連絡がありません。

ポイント
彼本人からの連絡について述べているため、fromが入ります。

Have you heard the new restaurant?

和訳
その新しいレストランのことを聞きましたか?

ポイント
レストランについての情報や話題を聞いたかを尋ねるため、aboutを使います。

I’ve never heard that company.

和訳
その会社は聞いたことがありません。

ポイント
会社の名前や存在自体を知らなかったため、ofが自然です。

It was good to hear you.

和訳
ご連絡をいただけて、うれしかったです。

ポイント
相手本人から連絡を受けたことを表すため、fromを使います。

まとめ

hear about・hear from・hear ofは、どれも情報を受け取るhearの表現ですが、注目する点が異なります。

  • hear about:出来事や話題について聞く
  • hear from:人から連絡を受ける
  • hear of:名前や存在を聞いたことがある

前置詞の役割も整理しておきましょう。

  • about:聞いた話題を示す
  • from:連絡してきた人を示す
  • of:名前や存在を知っていることを示す

迷ったときは、「何について聞いたのか」「誰から連絡が来たのか」「その存在を知っているのか」を考えると区別しやすくなります。

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第2回:listen toとlisten forの違い―「聴く」と「耳を澄ます」

すでにある音に耳を向けるlisten toと、特定の音を待ちながら耳を澄ませるlisten forの違いを紹介しています。

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第4回:英語で「耳を傾ける」―相手の話を大切に聞く表現

相手の話を最後まで聞く表現や、親身になって耳を傾ける表現を紹介します。

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