Learn English Little by Little

英語の使い分け

decide・determine・fix の違い ―「決める」の英語表現を使い分けよう

日本語の「決める」は、日常の選択から、調査による判定、日時や価格の確定まで、とても幅広く使われます。

英語では、その「決める」が自分で選択することなのか、事実や条件によって結論を出すことなのか、あるいは内容を動かないように確定することなのかによって表現が変わります。

今回取り上げるのは decide、determine、fix です。

decide は「いくつかの選択肢から考えて決める」、determine は「調査・証拠・条件などをもとに答えを確定する」、fix は「日時・価格・条件などを動かないように決めて固定する」という意味が中心です。

ただし、fix は現代の日常英語で「決める」の万能語ではありません。特に日時については、set のほうが自然な場面も多くあります。

今回は、こうした違いを、現代英語でよく使われる定番表現やコロケーションとともに整理してみましょう。

まずは3語の違いをざっくり確認

単語 中心となる意味 イメージ
decide 考えたうえで選択・決断する 「どれにするか決める」
determine 調査・証拠・条件などから確定する 「何が答えなのか突き止める」
fix 日時・価格・条件などを確定して固定する 「これで動かないように決める」

まずは、次のように覚えるとわかりやすいでしょう。

decide = 選んで決める
determine = 調べて・条件から決める
fix = 内容を確定して固定する

decide ― 考えて「どれにするか決める」

decide は、「AにするかBにするか」「するか、しないか」のように、選択肢を考えて結論を出すときのもっとも基本的な語です。

日常会話で「決める」と言いたいときは、まず decide が候補になります。

We decided to stay home.

訳:私たちは家にいることに決めました。

外出するか家にいるかを考え、最終的に「家にいる」と選択しているので decide が自然です。

I haven’t decided what to wear yet.

訳:何を着るかまだ決めていません。

いくつかの服の中からどれを選ぶか決めていない、という意味です。

Have you decided where to go?

訳:どこへ行くか決めましたか。

decide + 疑問詞 + to do は、「何を・どこへ・いつ〜するか決める」という非常によく使われる形です。

decide to do ―「〜することに決める」

decide のもっとも重要な形の一つが、decide to do です。

She decided to change jobs.

訳:彼女は転職することに決めました。

本人が考えた末に選択・決断したことを表します。

decide doing ではなく、基本的に decide to do となる点にも注意しましょう。

decide on … ―「〜に決める」

選択肢の中から具体的な物・人・方法などを選ぶ場合、decide on … が便利です。

We’ve decided on a new logo.

訳:新しいロゴをこれに決めました。

複数の候補から最終的な一つを選んだため decide on が自然です。

Have you decided on a date for the meeting?

訳:会議の日程は決めましたか。

候補日の中から日を選ぶという意味なら decide on a date が自然です。

decide against … ―「〜しないことに決める」

We decided against buying the house.

訳:私たちはその家を買わないことに決めました。

decide against doing は、「検討した結果、〜しないことに決める」という便利な表現です。

make a decision ―「決定する・決断する」

decide の名詞は decision です。

I need more time to make a decision.

訳:決断するにはもう少し時間が必要です。

make a decision は「決定する・決断を下す」という定番表現です。

reach a decision なら、「検討の末に結論に達する」という少しフォーマルな表現になります。

determine ― 調査・条件から「答えを確定する」

determine は、単純に「自分がこれにしようと決める」というより、証拠・データ・調査・規則・条件などをもとに、何が事実なのか、結果がどうなるのかを確定するときによく使われます。

そのため、decide より客観的・フォーマルな文脈で使われることが多い語です。

The police are trying to determine the cause of the accident.

訳:警察は事故の原因を特定しようとしています。

原因を自由に「決める」のではなく、調査によって本当の原因を突き止めるので determine が自然です。

The test will determine whether you need further treatment.

訳:その検査によって、追加治療が必要かどうかが決まります。

検査結果という客観的な情報によって結論が決まるため determine が使われています。

Your income determines how much tax you pay.

訳:所得によって支払う税額が決まります。

本人の選択ではなく、所得という条件が税額を決めています。

determine whether … ―「〜かどうかを判断・確定する」

determine whether … は、調査・検査・審査などで非常によく使われます。

We need to determine whether the plan is feasible.

訳:その計画が実行可能かどうかを判断する必要があります。

情報や条件を検討して客観的な結論を出すので determine がよく合います。

determine the cause・amount・value

determine は、調査や計算によって何かを確定するときによく使われます。

determine the cause = 原因を特定する
determine the amount = 金額・量を算定する
determine the value = 価値を算定する
determine the outcome = 結果を左右・決定する

Several factors determine the final price.

訳:最終価格はいくつかの要因によって決まります。

価格を誰かが自由に選ぶのではなく、複数の要因が結果を左右しているので determine が自然です。

determining factor ―「決定要因」

Cost was the determining factor in our decision.

訳:私たちの決定では費用が決定的な要因でした。

determining factor は「最終的な結果を決める重要な要因」という頻出表現です。

be determined to do は意味が変わる

determine の関連語 determined には、「決意している」という重要な意味があります。

She is determined to succeed.

訳:彼女は何としても成功する決意です。

be determined to do は「〜すると固く決心している」という意味で、単なる「決定されている」ではありません。

I’m determined not to make the same mistake again.

訳:同じ間違いは二度としないと固く決めています。

強い意志・決意を表します。

decide と determine の違い

decide と determine は、どちらも日本語では「決める」と訳せますが、視点が異なります。

We decided to leave early.

訳:私たちは早く出発することに決めました。

自分たちが選択して決断しているので decide です。

The weather will determine when we leave.

訳:いつ出発するかは天候によって決まります。

自分たちの自由な選択ではなく、天候という条件が結果を左右するため determine が自然です。

つまり、

decide → 人が考えて選ぶ
determine → 証拠・条件・要因が答えを決める

という違いです。

fix ― 「これで動かさない」と確定する

fix は非常に多くの意味を持つ単語です。

日常英語では「修理する」という意味がよく知られていますが、日時・価格・条件などを確定するという意味でも使われます。

この場合の中心イメージは、「動かないように固定する」です。

The price was fixed at $100.

訳:価格は100ドルに決められました。

価格を一定の額に設定し、動かないようにしているので fix が自然です。

We need to fix a date for the meeting.

訳:会議の日程を決める必要があります。

候補の中から日時を最終的に確定するという意味で fix を使えます。

ただし、特に現代のアメリカ英語の日常会話では、日時については set a date、set a time のほうが自然なことも多くあります。

fix a date と set a date

「日程を決める」という意味では、fix a date も使えますが、set a date も非常に一般的です。

Let’s set a date for the next meeting.

訳:次の会議の日程を決めましょう。

現代の日常・ビジネス英語では、日時を設定する場合に set が非常に自然です。

したがって、「日程を決める」を見たら必ず fix と考えるのではなく、set も候補に入れておきましょう。

fixed price ―「固定価格」

fix の「動かないように決める」というイメージは、fixed にもよく表れています。

The restaurant offers a fixed-price menu.

訳:そのレストランには定額のメニューがあります。

fixed price は「変更されない一定の価格」という意味です。

よく使われる表現には、

fixed price = 固定価格
fixed rate = 固定金利・固定料金
fixed term = 固定期間
fixed date = 確定した日付

などがあります。

price fixing ―「価格操作・価格協定」

fix を価格について使う場合、もう一つ重要な表現があります。

The companies were accused of price fixing.

訳:その企業らは価格協定を行ったとして告発されました。

price fixing は、競争する企業同士が価格を不当に取り決める行為を指します。通常、法律・経済の文脈で使われる否定的な表現です。

fix は「決める」以外の意味のほうが日常では多い

英語学習者にとって重要なのは、fix を日本語の「決める」の万能な訳語にしないことです。

日常英語では、次のような意味のほうが頻繁です。

Can you fix my computer?

訳:私のパソコンを直してくれますか。

ここでは fix は「修理する」です。

I’ll fix the problem.

訳:その問題は私が解決します。

fix a problem は「問題を直す・解決する」という非常によく使われる表現です。

つまり、fix が「決める」になるのは、日時・価格・条件などを固定して確定するという文脈だと考えると理解しやすくなります。

同じ「会議」で3語を比べてみよう

会議について話している場面で、3語の違いを比べてみましょう。

We decided to hold the meeting online.

訳:私たちは会議をオンラインで行うことに決めました。

対面かオンラインかを人が選択したので decide です。

The number of participants will determine which room we use.

訳:参加人数によって、どの部屋を使うかが決まります。

参加人数という条件が結果を決定するので determine です。

We still need to fix the time for the meeting.

訳:会議の時間をまだ確定する必要があります。

時間を最終的に確定するという意味です。ただし、この文脈では set the time も非常に自然です。

つまり、

decide → 選択する
determine → 条件・事実によって決まる
fix → 最終的に固定・確定する

という違いがあります。

「決める」なら set も非常に重要

日本語の「決める」を英語にするとき、今回の3語以外で特に重要なのが set です。

日時・目標・価格・ルール・期限などを「設定する」場合、現代英語では set が非常によく使われます。

Let’s set a deadline.

訳:締め切りを決めましょう。

期限を設定するので set a deadline が自然です。

We need to set a date for the event.

訳:イベントの日程を決める必要があります。

日付を設定する日常的な表現です。

そのため、日本語の「決める」を見たら、

自分が選ぶ → decide
条件・調査から結論が出る → determine
固定して確定する → fix
日時・期限・目標などを設定する → set

という4つの視点を持つと、より自然な英語を選びやすくなります。

日本人学習者が特に注意したいポイント

1. determine は decide の難しい言い換えではない

decide は人が選択すること、determine は調査・条件・要因によって答えを確定することに向いています。

2. decide の後ろは to do が基本

○ decide to leave
× decide leaving

と覚えておきましょう。

3. decide on … は「候補から〜に決める」

decide on a hotel、decide on a date のように使います。

4. fix は「決める」の万能語ではない

fix の中心イメージは「固定する」です。日時・価格などを確定する場合には使えますが、一般的な意思決定には通常 decide を使います。

5. 日時・期限なら set が自然なことも多い

set a date、set a time、set a deadline は現代英語で非常によく使われます。

よく使う表現をまとめて覚えよう

表現 意味
decide to do 〜することに決める
decide on … 〜に決める
decide against … 〜しないことに決める
make a decision 決定・決断する
determine the cause 原因を特定する
determine whether … 〜かどうかを判断・確定する
determining factor 決定要因
be determined to do 〜すると固く決心している
fix a date 日程を確定する
fix a price 価格を固定する
fixed price 固定価格
price fixing 価格協定・価格操作
set a date 日程を設定する
set a deadline 締め切りを設定する

ミニクイズ

次の(   )に入るもっとも自然な語・表現を、decide・determine・fix を中心に考えてみましょう。必要に応じて形を変えてください。

Q1. We to stay home.

訳:私たちは家にいることに決めました。

解説:自分たちで選択して決断したので decide が自然です。形は decide to do です。

Q2. The police are trying to the cause of the fire.

訳:警察は火災の原因を特定しようとしています。

解説:調査によって本当の原因を確定するので determine が自然です。

Q3. Have you a hotel yet?

訳:泊まるホテルはもう決めましたか。

解説:候補の中から一つを選ぶ場合は decide on … が自然です。

Q4. Your age and driving history help your insurance rate.

訳:年齢や運転歴などによって保険料が決まります。

解説:年齢や運転歴という条件・要因によって結果が決まるので determine を使います。

Q5. We still need to a date for the meeting.

訳:会議の日程をまだ確定する必要があります。

解説:日程を最終的に固定・確定する意味で fix a date が使えます。ただし、現代英語では set a date も非常に自然です。

Q6. She is to finish the course.

訳:彼女はそのコースを最後までやり遂げる決意です。

解説:be determined to do は「〜すると固く決心している」という定番表現です。

Q7. We moving to a larger office.

訳:私たちはより大きなオフィスへ移転しないことに決めました。

解説:decide against doing は「検討した結果、〜しないことに決める」という表現です。

Q8. Cost was the in our decision.

訳:私たちの決定では費用が決定的な要因でした。

解説:determining factor は「結果を決める重要な要因」という定番表現です。

Q9. The price is at $50.

訳:価格は50ドルに固定されています。

解説:価格が変更されないよう一定額に設定されているため fixed が自然です。

Q10. Let’s a deadline for Friday.

訳:締め切りを金曜日に決めましょう。

解説:日時・期限などを「設定する」場合、現代英語では set が非常によく使われます。「決める」を必ず今回の3語だけから選ばないことも重要です。

使い分けをもう一度整理

こんなとき 使いやすい語 例
自分で選択・決断する decide decide to leave
候補から一つを選ぶ decide decide on a hotel
しないことに決める decide decide against going
調査して原因を特定する determine determine the cause
条件によって結果が決まる determine factors determine the price
〜かどうかを判定する determine determine whether …
日時・価格などを確定する fix fix a date
価格などを一定に固定する fix fix the price
日時・期限などを設定する set set a deadline

まとめ

「決める」を表す decide・determine・fix は、同じ動作を言い換えているわけではありません。

誰が、何を根拠に、どのように「決める」のかを考えることが使い分けのポイントです。

  • decide = 人が考えて選択・決断する
  • determine = 調査・証拠・条件・要因によって答えや結果を確定する
  • fix = 日時・価格・条件などを固定して確定する

decide = 選んで決める
determine = 調べて・条件から決める
fix = 固定して確定する

たとえば旅行なら、

We decided to travel by train.
= 電車で行くことを自分たちで選んだ

The weather will determine when we leave.
= 出発時刻は天候という条件によって決まる

We need to fix the departure date.
= 出発日を最終的に確定する必要がある

という違いがあります。

また、日時・期限・目標などの「決める」には、set が非常に重要です。

set a date
set a time
set a deadline
set a goal

のような表現は、現代英語で非常によく使われます。

日本語の「決める」を見たら、

「自分が選ぶのか」「条件や事実から答えが決まるのか」「変更しないように確定するのか」「日時や期限を設定するのか」

を考えてみましょう。

この違いがわかると、decide・determine・fix に加えて set も含め、日本語の「決める」をかなり自然に英語で使い分けられるようになります。

関連記事

PAGE TOP
目次